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2008年11月13日 (木)

血管外科考

今日は午後から出張手術。

病名は「慢性動脈閉塞症(閉塞性動脈硬化症)」

10月初めの記事に書いたのと同じ類の疾患である。

 

今度は、東讃地域(東かがわ市)から当クリニックを受診してきた患者さんである。

前回と同じように、血管造影まで受けたが「ん~。手術をしてもいいけど、しなくてもいいでしょう」などと、よくわからない話をされたそうだ。

症状といえば、足が冷たい、歩くとやっぱり脚が痛くなってやっぱり歩けない。

よく調べてみると、左の腸骨動脈(大動脈が左右に別れたすぐの動脈)が長い範囲で完全に詰まっている。

これは大変だ!

 

もちろん手術はできる。

元気であり、もちろん歩きたい、歩く意欲はある。

手術をしてあげなければならない。

ということで、連携病院に入院してもらった。

 

入院後、全身の血管の精密検査。

何と!頸動脈が詰まりかかっているではないか!

脳梗塞の危険が非常に高いということだ。

そこで、まず脳神経外科で手術を行った。

頸動脈の血栓内膜摘除術という、血管の「お掃除」の手術である。

脚への動脈が詰まっていたお陰で脳梗塞になる前に治療ができたということだ。

命拾いといってよい。

 

脳外科での手術後の経過は良く、約2週間目である今日、下肢動脈の手術を行ったわけである。

今日の手術は、人工血管を用いたバイパス手術(いわゆる血行再建術)である。

手術後は、もちろん下肢の動脈はビンビン触れるようになっている。

明日からはどんどん歩けるようになるだろう。

 

患者さんは全く悪くない。

自分でできないのなら、できる所(医師)のところへ行ってもらえばよい。

本当に怖~い話である。

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