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2008年10月 2日 (木)

手術しながら思ったこと

ちょっと思ったこと。

 

今日は午後から病院に出張手術。

閉塞性動脈硬化症という病気。血管がつまって、血行が悪くなって歩けなくなってくる大変なもの。

 

香川県の真ん中辺り(中讃という)の患者さん。わざわざ高松まで私を訪ねてきてくれた。

症状は、何十mも歩けない。家の中のトイレにも行きかねる、もちろん外出もできないので、引きこもりがちになる、暗くなる、おもしろくない、などなど。

地元の大きな病院で詳しい検査を受けたが、「大変な状況で(病気が進んでいて)手術はできない」と言われた。そして、薬の治療しかないということで、百何十日分のお薬をもらったとか。

何ということでしょう!

 

少し詳しくいうと、病名は「ルーリッシュ症候群」

お腹の奥の方にある腹部大動脈が閉塞(詰まってしまう)して、脚への血行が悪くなってしまう少し特殊な病気だ。

条件にもよるが、多くの場合、血管外科医の手で何とかできるものである。

今日は、人工血管を用いたバイパス手術を行った。いわゆる、血行再建術である。

手術直後には足首辺りの動脈の拍動がわかる(触れる)ようになった。

明日にはどんどん歩けるようになるだろう。

 

血管外科医として、もしかして「不愚な時」を過ごすかも知れない方を、一人でも多く助けなければならないと思った一日であった。

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コメント

こんばんは、はじめまして!!

今日、まさにこの「ルーリッシュ症候群」の手術を私の父が受けました。
心臓血管外科で、です。
20年以上も前から歩くとしびれる、しびれると座り込む、また楽になって歩く・・・
そんなことを繰り返し、だましだましやってきたようです。

去年、心筋梗塞をおこし、足の付け根の動脈を探せど探せど見つからない…
で発覚したこのルーリッシュ症候群。
不幸中の幸いとでも言いましょうか、腹をくくって手術を受けさせました。
9時間にも及ぶ大手術になりましたが、終了後、執刀医から血栓のひとかけらをみせてもらって本当に驚きました。

これから一緒に散歩したり、ゆっくりと買い物にも行けたり
大好きだった釣りにも場所を選ばずいけるのかなと思うと楽しみでなりません。

明日、一般病棟に戻れるようです。
心臓血管外科の先生方には頭がさがります。
これからも1人でも多くの方を助けてさしあげてくださいね。

お礼方々^^

投稿: 千花 | 2009年7月 6日 (月) 21時32分

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