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2008年1月12日 (土)

血管外科

頭痛はほとんどなくなった。創痛も感じない。

血圧は朝夕ともに110/75mmHg前後で安定している。薬も飲んでいない。

頭は坊主で無精ひげを生やしているので、「ちょい悪オヤジ」ともいえるが、それよりも昔の「田舎の老けた中学生」みたいだ。

体重は4kgくらい減ったが、帽子をかぶっておけば「普通の人」のように見えるようになった。

 

私はこれまで「血管外科」を専門にしてきた。動脈も静脈も。

数年前までは、自分の手で「心臓の血管(冠状動脈)」や「胸部大動脈」の手術を行っていた。その後は、人工心肺が使えなくなったので、腹部大動脈以下の「末梢動脈の手術」を中心に行うようになった。

静脈は、このブログにも書いてきたように「下肢静脈瘤日帰り手術」を中心に、深部静脈血栓症なども多く手がけてきた。

 

領域(科)は違うものの、血管外科手術を受けたのは間違いない。

医師がそれぞれ専門とする疾患の手術を受けるということはどう思うのだろう、と考えたこともあった。しかし、まさか自分がそういう立場に置かれるとは考えてみたことはなかった。

 

そして今回、自分が血管疾患を患ってしまった。

で、どう思ったか。

受診する前からほぼこの疾患を患っているといことは予測がついていた。CT室の前でこの疾患の説明文書を渡されていた。原因、診断、治療法、そして予後まで。

家内も同じ文書を読んでいたが、「こんなんなってどうするの?」と言っていたように思う。それほど予後の悪い病気である。

手術が必要であると伝えられた時。

昨日の記事に書いたように、素直な気持ちで聞くことができた。その瞬間、家内はカーテンの陰で泣いていた。ものすごいショックだったようだ。

当の本人は、悲しみというよりモヤモヤしていたものが吹っ飛び、なぜか晴れやかな気持ちになっていたように思う。

執刀していただいたのは、約20年前からおつき合いしていただいていた先生である。「疑う」といった気持ちは全くなく、「お任せする」といった気持ちだけだったようだ。

「(末梢)血管外科医」が「(脳)血管外科医」の手術を受ける。

執刀する方は嫌だったのかも知れない。でも、受ける方は本当に全幅の信頼を置き、何の蟠りもない気持ちであった。

理想的な執刀医と患者の関係だったのかも知れない。

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コメント

私はもうすぐ夢の助産師になるためいまは頑張っています。


この病気は予後はかなり悪く術後脳血管れん縮がおきると・・・
奥さんも辛かった事でしょう!
入院してわかることは、やはり家族が一番だということです!
(;´・`)これからは奥さんを心配かけないような、食生活をしてくださいね!
お薬はちゃんと飲んでください。
(^-^ゞ先生だから大丈夫だとは思いますが!

投稿: 白衣のナース | 2008年1月14日 (月) 01時56分

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