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2008年1月13日 (日)

家族

今回の件でいちばん心労を重ねたのは家内だろう。

開業に際しても、私自身よりも心配し、その上よく動いてくれているのは家内である。

そして私の健康問題である。

発症してからは「少し頭が痛い」くらいしか言っていなかった。「腰も痛い」と言うと、腰痛解消のビタミン剤(?)も買ってきてくれた。首や腰のマッサージもしてくれた。

「早く病院に行きなさい」とも言ってくれたが、昼から休みの木曜日まで辛抱するつもりであった。

しかし、階段の昇降もままならなくなった火曜日に「絶対に明日病院に行きなさい」と言われ、少々弱気になっていた私は従った。

もしかすると命の恩人かも知れない。

後日、執刀医から手術の状況を聞いた私はゾォ~っとした。

「瘤の壁はものすごく薄くて、中の血流が渦巻いているのも見えた。ちょっとのフィブリンで破裂孔が栓されていただけで、いつ再破裂しても不思議ではなかった。」

本当に命の恩人である。

 

家内は手術の話を聞いて相当なショックを受けていたようだ。

手術室に入ってからは、私は3日間ほどほとんど意識がなかった。

おそらく、手術した日の夜は寝ていないだろう。そして、それから約10日間は部屋の床にボンボンベッドを置いて寝てくれていた。いろいろ世話を焼いてくれていたようである。

意識が戻りご飯が食べられるようになってからは、家でお弁当を作って持ってきてくれた。

もちろんその間も子供達の世話もしていた。

本当に苦労をかけたと思う。

子供達、お互いの両親にも心配をかけたと思う。

 

家族あっての現在の私である。

娘はわかってかどうか、今でも私の隣のベッドで寝てくれている。家内に「息が止まったらすぐに大声で起こしなさい」と言われながら。

家族とは本当にありがたいものである。

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コメント

ご帰還おめでとうございます。本当に明日は我が身ですね。年末にお邪魔した時にはげんきでしたよ・・だぶん。きみが元気になったらおいしものでも食べに行きましょうと言いましたね。きたいしています。奥様同伴で

投稿: 飲みとも | 2008年1月13日 (日) 23時56分

ですよね!
おぺ後が一番危ないから目が離せない。
私が脳外科でいたときは、家族の方が一番頑張ってくれていました。

先生と同じ病気で倒れた男性は奥さんの手作りのものを泣きながら食べていました。
仕事をしていたときは、家庭をかえりみなかった夫に妻と子供は必死で付き添いをしていました。そんな奥さんに患者様は泣きながら感謝していました。

(*´∀`*)早くよくなってまた、奥さんに美味しいものを食べてもらってくださいね!

旨いとこまた、紹介しますよ。
(#^・^#)とにかく、体をご自愛ください

投稿: 白衣のナース | 2008年1月14日 (月) 02時09分

退院、そして復帰、おめでとうございます!!
再びつづられ始めた日記を見て、本当によかったと思いました。
この日の日記は、特に心にせまるものがありまして・・・初めてコメントを書かせていただきます。
私事で恐縮ですが、数年前に父親が脳出血で倒れ、手術・入院した時の事を思い出しました。その時の父親の姿を、母親をはじめ兄弟が代わる代わる看病し寄り添ってきた日々を、私は一生忘れないでしょう。
その時になって初めて分かることとは、想像をはるかに超えたもの。その人の存在や、家族の絆、それからの日々・・・あたりまえにあると思っているものこそ、かけがえのないものであることを思い知らされました。
先生もそれを感じたのだと、日記を見て思いました。どうかお体と、ご家族を大切になさってください。先生のこれからのご活躍と、日記を楽しみにしております。

投稿: カンナヅキ | 2008年1月19日 (土) 12時53分

<カンナヅキさんへ
コメントありがとうございます。
自分自身が患者になる、あるいは家族に患者がいるということは、本当に大変なことです。
私は医師になって22年間様々な患者、家族を見てきました。大変さはわかっていたつもりです。
しかし、こんなに若い(?)のに本物の病気をするとは、それも開頭術を受けるような重大な疾患を患うとは思ってもいませんでした。
そして、家族の献身的な看病を受けました。本当に一患者として、家族のありがたさがわかりました。
これまでも心がけてきましたが、これからはより一層患者さんの気持ちになって日々の診療を行っていこうと思います。そして、何よりも家族を大切にしていこうと思っています。

投稿: Dr.T | 2008年1月19日 (土) 17時47分

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